ジャニーズ性加害問題 国連の専門家が調査…聞き取りへ 当事者の会「大きな社会問題と認識を持ってくれた」
国連の専門家が24日から来月4日にかけて、ジャニーズの性加害問題などへの調査を行います。調査を行う「国連人権理事会」とは、どんな組織なのでしょうか。世界が耳を傾けるこの状況について、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の代表に話を聞きました。
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元ジャニーズ事務所所属の7人で今月、結成された「ジャニーズ性加害問題当事者の会」。代表の平本淳也さんは、今回の国連の訪問に期待を寄せています。
ジャニーズ性加害問題当事者の会 平本淳也代表(57)
「地球規模でこの動向を気にしてくれている。今動かず、今闘わず、何もしないとなったらまた、このまま終わってしまう」
「人権まで侵害されている大きな社会問題という認識を持ってくれたと僕は思っています、国連に対して」
24日から来月4日まで日本で調査を行うのは、国連人権理事会の専門家です。どのような組織なのでしょうか。
国際人権法に詳しい大阪経済法科大学 菅原絵美教授
「日本においてビジネスと人権にどういう課題があるか、当事者と企業も含めてヒアリングしながら解明するのが1つの目的。年齢に基づく権力関係とか、ジェンダーに基づく権力関係とか、今回非常に日本で取り上げられているジャニーズの問題を1つとしてヒアリングをする」
専門家が来日し、調査が行われるのは今回が初めてです。人権上の取り組みをめぐり、政府や自治体、様々な企業の関係者と面談する中で、ジャニー喜多川前社長による性加害を訴えている元所属タレントらにも、聞き取りが予定されています。
世界が耳を傾けるこの状況に、平本さんら当事者の会は…
ジャニーズ性加害問題当事者の会 平本淳也代表(57)
「性加害という出来事を(長年)世に知らせてきたつもりだけど、全く届いていない(いなかった)。でも、そんな無力な小さな力でも仲間がいる今は結構大きい。小さな力でも集まって声をあげたら、巨大な無敵な相手に対してもメッセージ・声を届けられるんじゃないの。そんなに認めて謝るのが難しいんですかね。すごく不思議」
ジュリー社長自らが動画で謝罪したものの、性加害が事実かどうかについては、「一言で言い切ることは容易ではない」としているジャニーズ事務所は、性加害問題を調査している特別チームの提言を受けた後、今後の方針について記者会見を行うと発表しています。
ジャニーズ性加害問題当事者の会 平本淳也代表(57)
「言い方は変ですけど、ジャニーズは永遠であってほしいがための解決。解決するためにどうしたらいいのか、まず向き合う、あるいは向き合える姿勢を持ってもらいたい」