「恐怖によって支配」複数の従業員に性的暴行 元ペットショップ経営の男に有期刑の上限の懲役30年の判決
自身が経営するペットショップの複数の女性従業員に性的暴行を繰り返したとされる男に、福岡地裁は懲役30年の判決を言い渡しました。
福岡県糸島市のペットショップの元経営者、本多道雄被告(66)は、2017年からおよそ4年間にわたり、自らが経営する店の4人の女性従業員に対し、日本刀で脅すなどして性的暴行を繰り返したとして、強制性交等致傷などの罪に問われています。
公判で、本多被告は「合意があった」などとして無罪を主張していました。
25日の判決公判で、福岡地方裁判所の今泉裕登裁判長は「被害を受けたという女性らの証言は具体的で、被告の供述は信用することが困難」として、本多被告の主張を退けました。
本多被告は今回の事件以外に、従業員に対する暴行や強制わいせつなどの事件で、すでに部分的な有罪判決を受けています。
今泉裁判長は「多数の従業員を恐怖によって支配した、過去に類を見ないほどの特異な悪質性を備えた犯行」だとして、本多被告に有期刑の上限である懲役30年を言い渡しました。