【経緯】「今の彼と一緒に元彼を殺害しようと」元交際相手を包丁で切りつけ 逮捕された高校生2人はバスで大分から福岡へ
福岡市博多区で6日、男性が切りつけられた事件です。警察は8日、殺人未遂の疑いで高校生の男女2人を逮捕しました。事件までの経緯も、徐々に明らかになってきました。
6日、福岡市のJR博多駅近くで発生した切りつけ事件では、千葉県船橋市の50歳の無職の男性が顔に15センチ、腕と背中に5センチの切り傷を負いました。
■直後の様子を目撃した人
「最初、もめているような感じだったのですが、血だらけの人がうずくまっていた。」
警察は8日、共謀して男性を包丁で切りつけ殺害しようとした疑いで、大分県日田市の15歳の高校1年の少年と、少年の同級生で交際している16歳の少女を逮捕しました。
少年は事件後に近くで包丁を持っていたとして6日、逮捕され、少女はその後、1人で博多駅前にいるところを警察に任意同行されていました。
2人と被害者の関係が少しずつ分かってきました。
警察によりますと、被害に遭った50歳の男性は少女の元交際相手で、2人は2022年、SNSを通じて知り合っていました。
その後、少女は男性と別れ、同じ高校に通う少年と交際を始めましたが、男性とSNSでのやりとりは続いていました。
そして事件前日、男性は少女からの悩みの相談を受け心配になったことから、事件当日、少女に会うため飛行機で千葉から福岡に来ました。
同じ日、少女が少年に、男性と会うことを伝えると。
「行かないで。」
こう言って少年は引き止めたといいます。これに対し、少女は。
「止めたいなら殺せば。」
このあと、2人はバスに乗って大分から福岡に向かったといいます。
現場近くの店の防犯カメラには少年と男性が話している様子が映っていて、店からいったん出た後、少年が路上で男性を切りつけたとみられています。
警察の調べに対し、逮捕された2人は次のように話しているといいます。
■少年
「ぼくの彼女と話し合い、包丁を使って被害者を殺そうと思い、切りつけた。」
■少女
「今の彼と一緒に、元彼を殺害しようとしたことは間違いありません。」
2人はいずれも容疑を認めていますが、男性を殺害しようとした明確な動機は明らかになっておらず、警察は詳しい事情を調べています。