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危険運転で小5の娘を奪われた父親 福岡県警の警察官に取り締まりの強化を訴え 交通事故死者は「激増」

2024年1月23日 17:48
危険運転で小5の娘を奪われた父親 福岡県警の警察官に取り締まりの強化を訴え 交通事故死者は「激増」
危険運転で娘を奪われた父親が警察官に訴え

交通死亡事故が後を絶ちません。福岡県内で発生した交通事故で死亡した人は去年1年間で103人に上ります。福岡県警は「激増」という異例の強い表現で注意を呼びかけています。交通事故で娘を失った男性が、警察に対し、危険運転の取り締まり強化を訴えました。

福岡県飯塚市で22日、警察官およそ80人を対象に開かれた講演会に登壇したのは、波多野暁生さん(46)です。

波多野さんは4年前、自宅近くの交差点の横断歩道を当時、小学5年生だった長女の耀子さんと渡っていた時に、赤信号を無視して進入した軽ワゴン車にはねられました。

耀子さんは全身を強く打ち死亡し、波多野さんも左足を折るなどの重傷を負いました。

■波多野暁生さん(46)
「3月に刑事裁判が終わったのですが、このままでは済ませられないということを毎日考えてきました。今でも毎日考えています。毎日考えてでもですね、娘が生き返るわけではありません。」

ドライバーは当初、過失運転致死傷の疑いで送検されましたが、波多野さんは信号無視など、ドライバーの悪質性を検察に訴え続けました。

その結果、ドライバーは、より量刑の重い危険運転致死傷の罪で起訴され、懲役6年6か月の実刑判決が確定しました。

波多野さんはこの経験を踏まえ、警察には危険運転をしっかり取り締まってほしいと訴えました。

■波多野さん
「本当に非常識な運転、飲酒にしろ、すごいスピードで暴走するにしろ、赤信号無視もそうですが、到底うっかりでは取り締まれない事件があります。極めて悪質な運転については、私自身が体験者ですので、その体験を語ることによって、現場の捜査官の方たちにさらに士気をあげてもらいたいです。」

警察はこの講演を受け、危険運転を見極める力をさらに養っていきたいとしています。

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