【ニセ電話詐欺が激増】「家族で話し合って」福岡空港で帰省客に対策を呼びかけ 固定電話で高齢者が被害に
ニセ電話詐欺の被害が「激増」しています。ことし11月末時点の県内の被害総額は、およそ10億円です。年末年始、家族で防犯対策を話し合ってほしいと呼びかけています。
■呼びかけ
「ニセ電話詐欺の防止対策をしています。お願い致します。ご家族にも注意喚起をお願い致します。」
26日、福岡空港では帰省した人などに対し、警察と通信事業者がニセ電話詐欺の被害防止を呼びかけるチラシを配りました。
警察によりますと、ことし11月末時点の県内のニセ電話詐欺の発生件数は513件と、すでに前の年の368件を大幅に上回っています。
その7割が、高齢者の被害です。
被害総額は、およそ10億円で、そのうち固定電話から被害にあったのは、半数以上の6億円でした。
■福岡県警 犯罪抑止対策室・下村篤史 室長
「犯人グループの手口も日に日に巧妙化していますので、高齢者一人の力で防ぐことはなかなか難しいのではないかというふうに考えております。」
警察は、実家に帰省した際、家族で防犯策について話し合ってほしいと呼びかけています。
まずは、固定電話の確認です。相手の電話番号が表示されるナンバーディスプレイを申し込むなど防犯機能を高めてください。
次に「知らない番号には出ない」、「お金の話が出た時は家族に相談する」などの約束事や、家族にしか分からない合言葉を決めることも有効です。
家族団らんの機会が増える年末年始に、家族の絆で詐欺被害を防ぎましょう。