SNSで知り合い、好意を持った女性を語る人物から金の先物取引の誘いを受け、福岡県八女市の45歳の男性が、暗号資産3100万円あまりをだまし取られました。警察はSNSを使ったロマンス詐欺とみて捜査しています。

警察によりますと、八女市に住む会社員の45歳の男性は去年11月、SNSで女性名義のアカウントからメッセージが来たことをきっかけに、この人物に好意を持つようになりました。

その後、金の先物取引に誘われ、外国の銀行だとするアプリをダウンロードし、去年12月から11回にわたり1815万円相当の暗号資産を指定されたアドレスに送りました。

さらに、相手から「登録銀行の口座に誤りがあり、復旧に6万ドルを送金する必要がある」と言われ、1000万円相当の暗号資産を購入して送ったほか、換金手数料として350万円相当を追加購入して送りました。

しかし、1月、手数料を払ったにも関わらず換金できなかったことから不審に思い、警察に被害届を提出したということです。

警察はSNSを使ったロマンス詐欺とみて捜査するとともに、「面識のない人からの投資話は信用してはいけない」と注意を呼びかけています。

また、福岡市博多区に住む48歳の女性は、SNSで知り合った男性名義のアカウントの人物から「あなたを妻と呼ぶので、私を夫と読んで下さい」「私たちの将来のために妻がすべての取引機会をつかむことを願っています」などと言われ、暗号資産への投資を名目に、およそ300万をだまし取られました。