×

農家の思い詰まった『福岡市産』の野菜 知名度アップへ 期間限定メニュー販売

2023年10月10日 17:33
農家の思い詰まった『福岡市産』の野菜 知名度アップへ 期間限定メニュー販売
『福岡市産』の野菜で期間限定メニュー

スタジオに並べられた新鮮な野菜、すべて福岡市内で生産されたものです。こうした『福岡市産』の野菜を知ってもらい消費拡大につなげようと、期間限定メニューの販売が始まりました。

生で食べられる春菊とチーズを散りばめた『博多しゅんぎくとリコッタのPIZZA』、そして青ネギをたっぷりと使った『箱崎小町のセミハードPIZZA』は、福岡市南区のアウトドア施設『ABURAYAMA FUKUOKA』の飲食店『CHEESE STAND』で10月10日から販売が始まった限定メニューです。

ピザに使われている春菊や青ネギは、いずれも福岡市で生産されたものです。

実は、福岡市でつくられている野菜は約50種類に上ります。中でも春菊とかぶは、福岡市が県内の生産量ナンバーワンを誇ります。しかし、出荷されるときに『福岡県産』としてまとめられるなど、福岡市内で生産された野菜と気づかれることなく流通しているのが現状です。

福岡市としては、今回の『限定メニュー』で、市内でつくられる野菜の認知度アップや消費拡大につなげたい考えです。

■福岡市・高島市長
「市民の皆さんに、福岡でもこんなにおいしい食材がとれるんだということを知っていただければ。」

福岡市は、市内で生産された野菜の魅力をより身近に感じてもらうため、生産者の思いや野菜の特徴を、“ブランドストーリー”として発信する取り組みも始めます。

■鬼丸ゆりか 記者
「福岡市東区の住宅街の一角には、農業用のハウスがあります。」

福岡市東区の川嶋正信さんが栽培しているのは、『箱崎小町』という青ネギです。

福岡市東区の箱崎地区周辺は1950年代、農業が盛んで、青ネギなど葉物野菜を生産する農家は160軒に上りました。

現在は、川嶋さんを含む2軒の農家が青ネギの栽培を受け継いでいます。

■青ネギ『箱崎小町』を栽培・川嶋正信さん
「自分のじいさんの上、ひいじいさんから代々農家をしていて、それで自分が受け継ぐような形になりました。福岡市でつくられた地元の野菜というのを感じながら食べてもらえたら。」

川嶋さんの思いが詰まった青ネギを使った限定メニュー『箱崎小町のセミハードPIZZA』は、『箱崎小町』をたっぷりと混ぜ込んだリコッタチーズをピザ生地にのせてオーブンへ入れます。焼き上がったピザに、生の『箱崎小町』を散らし、ネギの食感を楽しめます。

■鬼丸記者
「ネギのシャキシャキとした触感、辛味が少なく味はマイルドで、チーズの甘味が広がっておいしいです。」

■CHEESE STAND・伊藤嘉昭さん
「洋風なイメージを和のイメージで、地元に根差したピザをつくりたかった。『箱崎小町』は辛みも少ないので、チーズのまろやかさと相性がいい。また、子どもでも女性でも食べられるように仕上げたかった。」

ピザは、福岡市南区の『ABURAYAMA FUKUOKA』の『CHEESE STAND』で、10月10日から約2か月間の期間限定で販売されます。

第2弾は『ピエトロ』との連携メニューを予定しています。

最終更新日:2023年10月10日 17:33
    福岡放送のニュース