3連休初日は季節外れの暑さ 山では“異変”も 土日も『夏日』予想で“秋の熱中症”注意
多くの人にとって3連休初日となる3日、九州北部は季節外れの夏日となり、11月とは思えない陽気に包まれました。各地でイベントがにぎわいをみせる一方、ある“異変”も起きていました。
■元木寛人アナウンサー
「雲一つ無い青空、そして強い日ざしが照りつけている百道浜です。現在、手元の温度計では29℃を超えています。11月ですが、海の中で楽しむ人の姿も見られます。」
■打ち上げで訪れていた草々江ヤングラガーズクラブ
「(Q.どうですか?)最高です。」
11月にも関わらず、福岡市の百道浜では水遊びを楽しむ子どもたちの姿も見られました。
九州北部は高気圧に覆われて気温が上昇し、各地で夏日を観測しています。
最高気温は北九州市八幡西区で27.5℃、朝倉市で27.4℃となるなど、福岡県内の6か所で11月の観測史上最高となりました。
また、福岡市では27.2℃と、3日連続で夏日を記録しました。
■日光浴を楽しむ60代
「(Q.11月でこの暑さは?)いいよ。大歓迎。ファンタステック。アメイジング。最高です。」
こちらは、福岡市中央区の舞鶴公園です。
落ち葉のプールに、ドングリ集めなど、秋を感じてもらおうというイベントが開かれました。
■2歳児の母(30代)
「暑いです。上着持ってきたけど、いらないなと。」
■大阪府から訪れた30代
「ランニング用で(半袖・短パン)持ってきたけど、ちょうどいいかなと。」
キッチンカーでは、クリームソーダなど冷たい飲み物の売れ行きが好調でした。
■GRILLED SANDWICH FOOD TRUCK・成冨茂行店主
「(Q.暑い方が?)売り上げ的にはある。(ただ、売り場は)暑いですね。うれしい悲鳴。」
最高気温が26.2℃と、こちらも夏日となった佐賀県唐津市では、伝統の秋祭り『唐津くんち』の真っ最中です。3日は『御旅所神幸』が行われました。
獅子や、霊鳥である鳳凰などをかたどった曳山が、はやしに合わせて町を巡りました。
最大の見せ場は、重さ2トン以上にもなる曳山を砂地に引っ張る『曳き込み』です。
迫力ある姿を見ようと、沿道には多くの人たちが詰めかけていました。
『唐津くんち』最終日の4日は、14台の曳山が唐津の市街地を巡る『町廻り』が行われます。
一方で、秋の山々を彩る紅葉には異変が起きていました。
■土産店の客
「去年来たのが遅かったので、ことしは早めに来た。」
■土産店の店員
「(紅葉は)ちょっと遅いですね。」
英彦山では、例年は紅葉が見頃を迎える時期ですが、ことしはまだポツポツと色づき始めたばかりだといいます。
■見物客
「(紅葉は)1週間から10日遅いのでは。来週の後半から色づくのでは。」
季節外れの暑さは、6日(月)まで続く見込みです。
この暑さで、『熱中症』にも注意が必要です。
福岡市消防局によりますと、夏の時期は体が暑さに慣れていましたが、いまは朝晩、気温が下がり、体が暑さに慣れていない状態に戻っている可能性があるといいます。
そのため、いつも以上にこまめな水分補給を心がけるなど、油断しがちな“秋の熱中症”にご注意ください。