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プッチンプリンが売り場から消えた システム障害で江崎グリコ冷蔵品82品目が出荷停止 障害は各社でなぜ起こる 福岡

2024年4月22日 17:40
プッチンプリンが売り場から消えた システム障害で江崎グリコ冷蔵品82品目が出荷停止 障害は各社でなぜ起こる 福岡
システム障害で江崎グリコ冷蔵品が出荷停止

プッチンプリンなど江崎グリコの冷蔵商品がスーパーの棚から姿を消しつつあります。原因はシステム障害で、全国的に出荷が停止されているためです。福岡市内でも影響が出ていました。

22日午前、福岡市のスーパーを訪ねました。

■元木寛人フィールドキャスター
「売り場にはずらりと牛乳が並んでいますが、見てください、お詫びという紙が貼られていて、 『グリコ牛乳はメーカートラブルで入荷できていません』と書かれています。」

本来、“広告の品”として販売する予定だったグリコ牛乳が入荷せず、急きょ、ほかの会社の商品を入荷し、販売していました。

カフェオーレや野菜ジュースの棚も、グリコの商品は空っぽの状態でした。

■元木フィールドキャスター
「『グリコチルド商品、入荷未定』と書いてあります。」

原因となっているのは江崎グリコのシステム障害です。

グリコの広報によりますと、システム障害は4月3日、生産、調達、物流などそれぞれのシステムを統合する過程で発生したといいます。

14日から全国の物流センターで冷蔵品の取り扱いを停止して復旧作業にあたり、18日には一部で出荷を再開しました。

ところが今度は、実際の在庫数とシステム上の在庫数が合わなくなるなどのトラブルが発生したため、再び出荷を停止したということです。

再開は5月中旬以降と見込まれています。

全国で出荷が停止されているのは、人気のプッチンプリンをはじめ、カフェオーレや朝食りんごヨーグルトなど、冷蔵品全17ブランド82品目です。

なじみの商品が棚から消えたことに戸惑う人もいました。

■80代
「(グリコ牛乳は)いつも飲んでいるんですよ。(Q.システム障害でなじみの品が手に入らないのは?)ちょっとさみしいですね。」

■70代
「システム障害は、私たちにはどうにもならないもの。一番困りますよね。」

■エムズ美和台店・久松浩一店長
「ちょっと棚が空いた状態になるので、売り上げに響いてくる。早急な復旧を願っています。」

システム障害で消費者に影響を与えた企業はほかにもあります。ことし2月から3月にかけて、メガネレンズの「HOYA」、ゆめタウンなどを展開する「イズミ」、ファストフードの「マクドナルド」などで相次ぎました。

コンピューターウイルスの感染や不正アクセスなど、原因はそれぞれ違いますが、なぜこれだけシステム障害が起きているのでしょうか。

■福岡工業大学 情報マネジメント学科・木村富也准教授
「マクドナルドやプッチンプリンの江崎グリコもそうだが、一番プライオリティ(優先度)が高いのは『お客様に安全なものを届ける』ということ。(システムの安全策が)その次に来てしまうことが、今回起きたことの一つの要因ではないか。発生事象が低いものに関してお金をかけないことになるので、それがこのような形になったと考えている。」

今後、企業に求められることを聞きました。

■木村准教授
「『安全なものをお客様に届ける』ステージはもう終わったと思っている。次にこのようなセキュリティやシステムが今後基盤になるので、そこをどんどん強化していかないといけない。」

江崎グリコは、「一刻も早い復旧に向けて引き続き全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

現在グリコが出荷を停止している冷蔵食品の主なものは、プッチンプリンにカフェゼリーや牛乳、幼児向け飲料などなじみ深いものばかりです。

現在出荷が停止されている17ブランド、82品目について、江崎グリコは5月中旬の出荷再開を目指しているということです。

なお、佐賀工場が生産している学校給食用の牛乳については、現在も生産を続けているということです。

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