人体への影響が懸念される「PFAS」空自芦屋基地でも目標値の30倍 周辺の井戸水を飲まないよう呼びかけ 福岡
一部の物質が人体への影響を指摘される有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」が全国で検出されている問題です。福岡県の航空自衛隊芦屋基地で、国が暫定的に設けている目標値の30倍の数値が検出されていたことが分かりました。
有機フッ素化合物「PFAS」のうち、「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」は人体への影響が指摘されています。
環境省によりますと、一般の上水道とは別の、社宅など特定の居住者に生活用水を給水する全国の「専用水道」について調査した結果、2020年度から今年度にかけ、10都府県の44か所で目標値を超える数値が検出されていました。
このうち、福岡県芦屋町の航空自衛隊芦屋基地では、目標値の30倍と高い数値が報告されています。
芦屋基地では、3か所ある井戸のうち最も濃度が高かった1か所を使用停止にした上で、給水口には応急的に浄水器を設置しました。将来的には上水道に切り替えるとしています。
福岡県は、芦屋基地周辺にある井戸について所有者に調査を依頼するとした上で、井戸水を使用している場合は、念のため飲むのを控えるよう呼びかけています。