使わなくなったランドセルを無料でどうぞ 購入価格は上昇 学生などがイベント 福岡
小学校6年間の思い出が詰まった、子どもたちのランドセル、みなさん、使った後はどうしていますか。使わなくなったランドセルの寄付を募り、必要な家庭に無料で提供するイベントが2日、福岡県久留米市で開かれました。
■来場者
「どっちがいい?こっちとこっち。」
久留米市のイベント会場には100個ほどのランドセルがずらりと並びました。子どもたちが思い思いに試着しています。
ランドセルはすべて寄付されたもので、色や形、ブランドもさまざまです。きれいに磨き上げられていて、無料で持ち帰ることが可能です。
■久留米市から(7)
「青と黒。かっこいいから(選んだ)。」
このイベントは、ランドセルの再利用に取り組むNPO法人と、福岡市の短期大学の学生などが共同で開いたものです。
■九州産業大学造形短期大学部・石田賀琳さん(20)
「一度使われて思い出が詰まったランドセルだと思うので、思い出を引き継いで大切に使ってもらえたらと思う。」
日本鞄協会ランドセル工業会によりますと、ランドセルの平均購入価格は5年前と比べ、およそ7000円上昇しています。
この日は、46人の子どもたちに無料で受け渡されました。
■小郡市から(30代)
「ランドセル、ずっと持つかも分からないし結構高いから、(無料提供は)すごくありがたいです。」
使わなくなったランドセルの持ち込みも受け付け、59個のランドセルが新たに寄付されました。
■久留米市から寄付した人(13)
「けっこう高いお金を払って捨てるよりも、誰かに使ってほしくて寄付しようと思った。」
会場にではランドセルに親しんでもらうための仕掛けもありました。
■永石莉里子記者
「こちらでお気に入りのランドセルを選んで背負い、こちらのゲームコーナーで遊ぶことができます。」
会場を訪れた子どもたちは、気に入ったランドセルを背負って迷路に挑戦したり、交通安全について学ぶゲームを楽しんだりしました。
■久留米市から(6)
「(迷路では)最初だけ行き止まりだったけどできた。(ランドセルを)背負うの楽しみ。きれいに使いたい。」
このイベントは、来年1月21日に福岡市西区でも開かれる予定です。