旧三井三池炭鉱三川坑の爆発事故から60年 慰霊祭開かれ犠牲者に黙とう 福岡県大牟田市
458人が亡くなった福岡県大牟田市の旧三井三池炭鉱三川坑の爆発事故から60年です。11月9日、現地では慰霊祭が開かれました。
9日午後、大牟田市の旧三井三池炭鉱三川坑第一斜抗跡地で開かれた式典には、遺族や元炭鉱マンら約100人が参列し、犠牲者に黙とうをささげました。
■参列した遺族
「私は一人っ子で父が亡くなって母と3人暮らしで、いきなり2人になったから寂しいです。慰霊祭がなくても11月9日は自分の家でお酒と好物をあげます。」
日本の近代化や戦後の復興に大きく貢献した三川坑では、60年前の11月9日、炭じん爆発が起き458人が死亡しました。また、当時839人が一酸化炭素中毒と認定されました。
慰霊祭は、遺族らの要望をうけ三川坑慰霊碑顕彰会などが主催し、慰霊碑が作られて以降4回目の開催となりました。
遺族は「苦難の歴史を末永く後世に語り継ぎ、労働災害のない社会を願いたい」と話していました。