【検察】「次の店に飲みに行かせない妹に腹を立て」傷害致死の罪に問われた元警察官に懲役10年を求刑
2023年12月、妹を殴るなどして死亡させた罪に問われている元警察官の男の裁判です。検察は男に対し、懲役10年を求刑しました。
起訴状などによりますと、福岡県警の元警察官、広瀬守隆被告(58)は2023年12月31日夜、北九州市門司区の実家で、妹の山本美智恵さん(当時55)の頭や顔を複数回殴るなどして、翌日早朝に死亡させた傷害致死の罪に問われています。
3日に開かれた論告求刑公判で、検察側は「次の店に酒を飲みに行かせない妹に腹を立て暴行を加えた、身勝手かつ自己中心的な動機で、執ようで残虐な犯行」などと指摘しました。
その上で、アルコールが及ぼした影響については「善悪を判断し、行動をコントロールできる能力は保たれていた」として広瀬被告に懲役10年を求刑しました。
一方、弁護側は、精神鑑定の結果などから「アルコールによる酩酊(めいてい)の影響で日頃の人格とは異なる行動に出ており、心神耗弱の状態だった」として、減刑を求めました。
判決は3月13日に言い渡されます。