【居座り寒波】北九州市はあっという間に雪景色に 観光ツアーはキャンセル 都市高速は一時全面通行止め
居座り続けるこの冬「最強寒波」は、このあとピークを迎え、8日朝にかけて大雪となる恐れがあります。福岡・北九州地方や佐賀の沿岸部には暴風雪警報が発表され、平地でも雪が積もるところがありました。
7日午前8時半ごろ、北九州市では強い雪が降りました。その勢いはどんどん強くなり、先が見えなくなるほどに。住宅の屋根や道路などに雪が積もり、街の景色はあっという間に真っ白になりました。
北九州市戸畑区では、積もった雪で中央線など道路の標示が見えなくなっていたところもありました。
■奥村三枝記者
「午前10時の北九州市小倉北区です。勝山公園は一面真っ白です。」
■北海道出身の専門学校生
「寒さ、変わらないです。北海道と同じくらい寒いです。」
■宮崎出身の専門学校生
「雪がなかなか降ることがないので大はしゃぎですね、きょうは。人生で5回目くらいです。」
7日、北九州市の最低気温は最も寒い時期を下回る0℃で、6日よりも0.4℃低くなりました。福岡県ではめったに見られない雪景色に、大はしゃぎの若者もいました。
その一方で、勝山公園の近くにある小倉城では、人の姿はまばらでした。
■小倉城武将隊
「待っているというか、今来れないので待つというか。連絡が来ればお迎えするという形でございます。」
7日は観光ツアーの予約が2件入っていましたが、どちらもキャンセルが入ったということです。
その要因となったのが道路の通行止めです。北九州都市高速で全線、九州道の一部で通行止めが発生しました。
さらに鉄道でも。
■中村安里アナウンサー
「JR博多駅です。雪の影響で山陽新幹線の一部列車が徐行運転しているということで、博多発の列車にも遅れが出ています。」
山陽新幹線は、大雪の影響により上下線で遅れが出たため、一部の区間で運休が発生しました。
交通機関に影響が出た中、福岡市早良区の西南学院高校では入学試験が行われました。
■元木寛人アナウンサー
「午前8時すぎです。皆さん、コートやマフラーなど寒さ対策をして受験会場へと入っていきます。」
試験開始時間が近くなると、窓の外では横殴りの雪が降っていましたが、西南学院高校によりますと、開始時間に間に合わなかった受験生はいなかったということです。
長く居座るこの冬「最長・最強寒波」はこれから再びピークを迎え、8日朝にかけて平地・山地ともに大雪となる恐れがあります。
気象台は引き続き、積雪や路面凍結による交通障害、水道管の凍結などに注意を呼びかけています。