【台風10号】福岡と佐賀で16人が重軽傷 強風で電線が切れたか 牛28頭が焼け死ぬ火災も
台風による被害が相次いでいます。福岡県と佐賀県によりますと、16人がケガをしていて、そのうち4人が重傷です。
■川崎直人記者
「ゴーッという音を立てて、水が勢いよく流れています。男性は、こちらの川の周辺で行方が分からなくなったとみられています。」
福岡県築上町では29日午後9時ごろ、「川の様子を見に行った80代の男性を助けに行ったが、姿が見えなくなった」と、男性の家族から町に連絡がありました。
警察によりますと、この男性は30日午前7時半ごろ、川に浮かんだ状態で死亡しているのが見つかったということです。
また、福岡県みやこ町では、高齢の女性が側溝にうつ伏せの状態で死亡しているのが見つかりました。
佐賀県鹿島市では29日、80代の男性が神社の参道で倒れ、その後、死亡しました。警察が台風との関連を調べています。
このほか、佐賀市川副町では29日午後3時ごろ、木造平屋建ての牛舎を焼く火事がありました。焼け跡から28頭の牛が死んでいるのが見つかりました。
警察によりますと、牛舎の敷地内にある電柱の電線が切れて、牛舎に向かって垂れ下がっていたということです。
警察は、台風の強風によって電線が切れた可能性もあるとみて、火事の詳しい原因を調べています。
福岡県と佐賀県によりますと、30日午後2時の時点で、台風10号の強風や大雨の影響で16人がケガをしていて、そのうち4人が重傷です。