広島のスーパー競争激化 それぞれの戦略は
広島のスーパーの競争が一段と激しくなりそうです。本社機能を広島に移す「フジ」は攻勢をかける一方、地場大手のイズミは新たな業態の店舗の建設に着手しました。
■乾杯の音頭
「新しいスタートを記念して乾杯!」
1月30日、広島市内のホテル。集まったのは、フジの尾崎社長と、マックスバリュ西日本を傘下に持つイオンの岡田会長らです。愛媛県で1967年に創業したフジ。現在、106店舗のスーパーを展開しています。1982年には広島店をオープンするなど、店舗を拡大してきました。そして2021年にマックスバリュ西日本との経営統合を発表。イオングループに入り、店舗数は514と、中四国一の規模になりました。
■フジ 尾崎英雄 社長
「統合によるシナジーの創出成果の最大化を図りながら組織力を高めしっかり地域のお客様にお役に立てる企業へと成長遂げていく」
フジは2024年3月に本社を広島に移し、今後3年間で860億円の投資を行う計画で、無人店舗の展開や過疎地での移動スーパーなど、新たな店舗づくりをしていきます。
■イオン 岡田元也 会長
Q.中四国エリアのスーパー改革は岡田会長から見て何合目か
「10合目まで行き、またそれが1合目ということだと思う。小売業で大きな規模でも高い成長をできるとすれば地域密着。これしかない。」
イオンの巨大な力を背景に、新天地・広島で新たなスタートを切るフジ。一方、広島で創業62年の地場大手のイズミです。
■イズミ 山西泰明社長
「2023年度からもう一度果敢に攻めていこうと言うことで現在動いています」
現在、グループで185店舗を運営。2025年度までに1500億円の投資を計画しています。その一つが、広島市佐伯区五日市にできる県内2店舗目の「ゆめモール」です。1月30日、起工式を行いました。「ゆめタウン五日市」を順次改装して食品スーパーを中心として専門店など16の店舗が並ぶ計画です。2025年春には若い女性に人気の「ワークマン女子」がオープンする予定で、新たに若い層も取り込む狙いです。
■イズミ 山西泰明社長
「もう一度気持ちを広島という所に置き 五日市のお店もさらに育てて各地域にお役に立てるような形でやっていきたい」
【2024年1月30日 放送】