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【広島県三原市】米作りで町おこし! 36歳農家の挑戦

2023年9月28日 11:02
【広島県三原市】米作りで町おこし! 36歳農家の挑戦

稲刈りや音楽の演奏などを楽しむ収穫祭が、三原市内の山あいの町で開かれました。企画したのは、地元で農業に取り組む1人の青年でした。その現状に危機感を抱きながら、稲作の普及に取り組む思いを探りました。

■吉岡康仁さん
「お米がただの食べ物ではなく、日本の文化に精通しているものだということがわかった。作っているのはお米だけど日本全体を守っているような、そんな使命感を持ってやらさしてもらっている。」

およそ900人が暮らす三原市大和町下徳良。収穫を待つだけになった稲を前に汗を流すのは、吉岡康仁さん・36歳です。大学卒業後、この地で米作りに携わって14年になります。今は、家族4人で暮らす広島市内から、車で実家のある大和町に通う毎日です。米農家の17代目として父・義夫さんの後を継いでいますが、低迷する米相場など、厳しさは増すばかりです。

■吉岡康仁さん
「同じ米農家たちが辞めている方がすごく多い。先祖代々お米を続けてきた土地であるからこそ、お米農家が、なんとなく続けようかなと思ってもらえるような活動をしていきたいと思っている。」

思いついたのが、稲刈りを楽しむ収穫祭。その名も「コメサンタフェス」です。これまで、多くの人に米を贈ってきた自らの姿を、サンタクロースに重ねました。稲刈り体験も2023年で4年目。今回はクラウドファンディンで140万円余りを集めました。

■吉岡康仁さん
「子どもたちに田舎の素晴らしさであったり、お米の大切さだったりを伝えられるような収穫祭を企画している。」

祭りの3日前、会場となる神社に向かいます。米作りを体験してもらうだけでなく、町興しにも貢献したいとの思いからです。

■亀山神社 潮 健史 さん
「こんな田舎で、こんな催しはなかなか企画できない。吉岡さんが一生懸命やってくれて、その意味では助かっています。」
■吉岡康仁さん
「亀山神社が賑やかになるように頑張ります。」

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