尾道市で長年愛されてきた元旅館「千光寺山荘」が3月末、新たな宿泊施設として生まれ変わります。放送作家として知られる小山薫堂さんも再生を手掛けるメンバーで、オープンを前に足を運びました。

尾道水道を一望できる屋上のバー。

■小山薫堂さん
「街の音が聞こえてくるのがいいですね」

尾道市の中心街のすぐ近く。山の中腹に新たにオープンする、ホテル「尾道倶楽部」です。建物は、元旅館の「千光寺山荘」を活用し、館内を大幅にリニューアルしました。コンセプトは、「尾道を目に宿す、宿。」。

■瀬戸内ブランドコーポレーション　田部井智行 社長
「ここの一番の魅力は、尾道水道を一望できる場所にあると思っているので、（コンセプトで）このエリアの特徴が表現できていると思う」

「千光寺山荘」を運営していた会社は2024年、コロナ禍による経営の悪化で破産しました。尾道の象徴を残そうと、広島市と東京の会社が連携し再生に取り組みました。

「尾道倶楽部」の部屋は全6タイプ、24室。1部屋に最大5人が泊まることができ、どの部屋からも尾道水道を望めます。中には、サイクリストの宿泊を想定し、自転車をかけるためのハンガーを備えた部屋もあります。

■瀬戸内ブランドコーポレーション　田部井智行 社長
「パワーカップルと呼ばれるような、旅にお金を落としてもいいご夫婦や広島空港に来られるインバウンドのお客様も増えているので、こういった方々が来ていただいたらいいな」

オープンまで1か月を切ったこの日。やってきたのが、小山薫堂さんです。放送作家や脚本家として活躍し「千光寺山荘」の再生を手掛ける東京の会社の社長も務めています。施設の魅力をさらに高めるため、アドバイスを送ります。

■オレンジ・アンド・パートナーズ　小山薫堂 社長
「テントサウナを置くって言うのもアリなんじゃないの」

小山さんが、特に気になっていたのが、屋上のバーです。開放感のある空間で絶景を眺めながらお酒を楽しむことができ、宿泊客以外でも利用できます。

■オレンジ・アンド・パートナーズ　小山薫堂 社長
「地元の人もこのバーに飲みに来るとか、そこで観光客の人と地元の方が交わるとか、そういう新しい絆が生まれるような場所になるといいなと思った」

ホテル「尾道倶楽部」のオープンは3月31日。予約は、公式ホームページなどから受け付けています。
（2025年3月7日 放送）