79回目の「原爆の日」を迎えた広島。平和公園は夜明け前から、祈りにつつまれていました。

■94歳の被爆者の娘
「（母は）80歳で脳内出血で倒れて動けなくなりました。お姉さんに会いたい会いたいってずっと言っていましたから。（今も）心の中で言っていると思います」

■80歳の被爆者
（すすり泣き）「命のある限りに、お参りはさせていただくつもりです」

日が昇っても、献花の列は途切れませんでした。

■子ども
「平和は大事だから戦争はもうやめようって他の国もそう思ってくれたらいいと思う」

平和記念式典には、109か国と欧州連合の代表が出席。パレスチナ自治区で戦闘を続けるイスラエルの大使も参列しました。

■黙祷

3日後に「原爆の日」を迎える長崎でも…。

■広島市 松井一実 市長
「自国の安全保障のためには核戦力の強化が必要だという考え方をどう思われますか。拒否すべき武力に頼らざるを得ないという考えが強まっていないでしょうか」

広島市の松井市長は平和宣言でウクライナやイスラエル・パレスチナの情勢に触れ、核抑止力に依存する為政者に政策の転換を促すため市民が行動するよう呼びかけました。

【2024年8月6日　放送】