ミナモア４階のコスメショップ「ア・フルール プティ」は、世界各国の人気ブランドや植物由来の化粧品など、こだわりの商品約1万点が並びます。この店は、広島の流通大手イズミが手がけました。自社以外の商業施設に出店するのは今回が初めてという1号店です。オープンまでの道のりと、イズミの挑戦を取材しました。

19日に開かれた内覧会。イズミの町田繁樹さんは次期社長。トップが自ら訪れたのは、ワケがあります。

■イズミ 町田繁樹 次期社長
「イズミグループの外部出店の1号店。今までいろんなところにスーパー、ショッピングモール展開しているんですけど、個別に1個のお店を外部に出すのは初めて」

コスメショップ「ア・フルール プティ」。これまでは「ゆめタウン」の中で展開してきました。

■イズミ 町田繁樹 次期社長
「競合他社っていう話ではなくて、同業の中に積極的に出店できる業態の開発をしていかなくてはいけない」

広島の流通大手が手がける新たな業態の店。研修は1か月以上前から始まっていました。店で取り扱う商品のメーカーからオンラインで知識を学びます。真剣な表情で研修にのぞむのは、ミナモア店の店長に抜擢された行友歩さん。入社5年目です。

■ア・フルール プティ 行友歩 店長
「営業室にぱっと（社内公募の）紙が貼り出されて、『やりたいかもな』っていう直感で。選ばれると思ってなかったところがあったので、びっくりと不安と楽しみとという感じでぐちゃぐちゃな感情でした」

これまで青果部門や山口の店舗などで勤務してきました。念願の出身地・広島での店長。そして新たな業態への挑戦です。

■ア・フルール プティ 行友歩 店長
「何が何でも成功させたいという思いですね」

3月6日。

■ア・フルール プティ 行友歩 店長
「おはようございます。店長の行友です。本日はお忙しい中ありがとうございます。よろしくお願いいたします」

オープンに向けメーカーの担当者などと協力して商品を並べます。その数約1万点。目玉は、世界各国の人気ブランド。

■イズミ ビューティーコスメ課 山根香奈代 課長
「イタリア、アメリカ、オーストラリア…海外ブランドを今回メインで取り扱いさせていただいている」

アイテムを置く位置を女性の目線の高さに合わせるなど、工夫をこらします。

■ア・フルール プティ 行友歩 店長
「ここが自分のお店になるんだと思うと、かわいいのでうれしいです」

ミナモアのオープンとともに始まるイズミの新たな挑戦。今後、コスメ以外の店を外部に出す戦略も見据えます。

■イズミ 町田繁樹 次期社長
「真っ先に（店長に）手を挙げてくれて、その中から一番優秀、いける、という人を選抜したので、我々の期待は、この新しいブランドを西日本だけでなくて関東にも出せるくらいの力をつけなくちゃいけないと思っているので」

■ア・フルール プティ 行友歩 店長「ア・フルール プティを知らない方がまだたくさんいらっしゃると思うので、まずは来ていただいてファンをたくさん作りたいです」

【2025年3月21日　放送】