×

誰もが使いやすい形・機能「インクルーシブデザイン」 障害や年齢は関係なく…

2025年3月22日 20:44
誰もが使いやすい形・機能「インクルーシブデザイン」 障害や年齢は関係なく…

事業者が障害のある人の求めに応じてともに困りごとを解決する「配慮」を行うことが義務づけられておよそ1年。障害や年齢などに関わらず、誰もが使いやすいデザイン作りが進んでいます。

     ◇

人だかりの中、 車いすの男性に手渡された封筒には…。

車いすの男性「公園でオブジェの真下に入れるか確認する」

書かれていたのは、謎の「ミッション」。

ソニー・太陽 官野光一さん「(Q:交差点とかで気になることはありますか?)やっぱり車いすって視線が低いので、車の人に気づいてもらうのがちょっと遅かったり」

質問しているのは、実はソニーの新入社員。指定された「ミッション」を障害者と一緒に行う「新人研修」なのです。

ここでミッションの一つ、「オブジェの真下に入れるか」を確認。

車いすの男性「(Q:この台は?)これはちょっと無理ですね」

車いすの男性「(Q:こういう上の部分届きますか?)これくらいまでなら届くんですよ」

障害者にとっての「段差」や「高さ」など、普段気づかない“行動の壁”に“気づくこと”が研修の目的です。

この「気づき」をソニーではすでに、製品開発に取り入れています。

♪『ピピピピ・・・』

これはカメラが水平になると音で知らせてくれる「スマホ」。

視覚障害者向けの機能ですが、誰でも写真を撮るときに水平がわかりやすくなります。

こうした『誰もが使いやすい形や機能をもたせる』ことを「インクルーシブデザイン」といいます。

この研修が行われたのはソニーグループ子会社の「ソニー・太陽」。

作っているのは、製造に技術が必要なプロ向けのマイクなど。

この会社の社員のおよそ6割は何らかの障害があります。

皆さん、自分の障害に合わせて、道具をカスタマイズ。作業の効率をあげて、生産性を高めています。

ソニーでは今年からすべての製品やサービスに開発段階からインクルーシブデザインを取り入れる方針で、新入社員たちは、この研修で得た「気づき」をそれぞれの仕事に落とし込んでいくのです。

車椅子の人に同行したソニーの新入社員「(障害者は)自分ができないから、その選択肢はとらないんじゃなくて、できるように努力をする。その努力をどうやったら補助できるか」

弱視の人に同行したソニーの新入社員「曲がり角の先とかは、目が見えている自分でも見えないので、そういうところを見えるようにする、感じられるようにするデバイスとか、技術とか開発できたらおもしろいんじゃないか」

インクルーシブデザインは様々な分野に広がっています。

HONESTIES・西出喜代彦CEO「実はこれ全部、裏表がない服になってるんです」

    一緒に見られているニュース

    0:57

    宮城・保育士殺害 21歳男を死体遺棄疑いで逮捕

    日テレNEWS NNN

    17:08

    0:53

    首都高2歳児死亡事故 約4分前からスマホ操作し脇見運転

    日テレNEWS NNN

    17:19

    0:45

    「死ぬかデリヘルか」17歳少女を車に監禁して脅し、現金など奪ったか 男女4人逮捕

    日テレNEWS NNN

    14:13

    1:31

    フランシスコ教皇の葬儀始まる バチカン

    日テレNEWS NNN

    17:28