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広島初導入「3面ライブスクリーン」 新たな映画館オープンで映画環境の活性化を

2025年3月21日 19:13
広島初導入「3面ライブスクリーン」 新たな映画館オープンで映画環境の活性化を

■澤村アナ
こちらは映画館、「MOVIX広島駅」です。白を基調としたロビーが特徴的ですよね。
ですが、特徴的なのはもちろんロビーだけではありませんよ。
こちらの映画館ですが、県内初となる次世代型のスクリーンが導入されます。
カギとなる数字は「3」。そのヒミツを探るべく、工事中から取材を重ねてきました。

「MOVIX広島駅」は、9つのシアターをもつ、シネマコンプレックスです。合わせて1387席。個性的なシートも気になりますが、特徴はそれだけではありません。
取材をはじめた去年12月。そこに現れたのは広島初導入の上映システム・「3面ライブスクリーン」です。340インチを正面と左右に配置。音楽ライブなどの上映も可能といいます。

高橋将晃さんは立ち上げに携わってきた1人です。この日は、翌日にメディア向け内覧会を控えた最終リハーサル。

■松竹マルチプレックスシアターズ 高橋将晃さん
「これまでに何度もテストはずっとやって、調整もやってきたので、問題なくここで大丈夫だねっていうところで見ていただければなと。」

「3面ライブスクリーン」は一般のものとどう違うのか。高橋さんが説明を担います。

■松竹マルチプレックスシアターズ 高橋将晃さん
「3面ライブスクリーンは従来の1面スクリーンに比べて映像表現が飛躍的に進化し、より深みのある映像体験を提供します。」

聞いていたスタッフからはこんな指摘が…

■スタッフ
「高橋さんが説明のときに(スクリーンに)何も映っていないのが若干やっぱりさみしい感じ…」

■高橋将晃さん
「あぁ…」

県内初導入のスクリーン。どうすればその魅力が伝わるか、議論を重ねます。

■松竹マルチプレックスシアターズ 高橋将晃さん
「あとは技術的なリハの方ですね。なんとなく見えてきたので、あとはその調整と、ちょっと時間がかかるけどやって。」

広島市近郊の映画館は、MOVIX広島駅のオープンで10館に増えます。
県内の映画館でつくる組合では新たな劇場のオープンを歓迎しています。

■広島県興行生活衛生同業組合 藤本勇次 理事長
「行きやすいところに映画館ができたと。今まで10年間1回も映画館に行かれてなかったようなお客様も、商業施設にも魅力があるでしょうから、それのついでに映画でも見ようかとか。広島市内だけでも多分2割から3割は新しいお客様が増えるんじゃないかなと。」

MOVIX広島駅から直線距離で約1キロ。広島市中区にある八丁座です。県内産の特注の椅子を設けるなど、こだわりの運営を続けています。

■八丁座 蔵本順子 館主
「うちはうちらしく。地味でも地道に激しく、お客様のニーズに応えて細く長く営業できることを目指しています。」

上映作品の違いなどで差別化を図る一方、期待するのは業界全体の活性化です。

■八丁座 蔵本順子 館主
「映画館業界としては駅にできるシネコンも広島の人に認知していただきたい。対立ではなく、お互いに切磋琢磨して劇場の環境を良くする。そういう競争が必要だと思います。」

迎えた内覧会当日。集まったメディア関係者に、「3面ライブスクリーン」をお披露目です。

■3面ライブスクリーンナレーション
「上映開始から常時3面全てに大迫力の映像が映し出されます。通常のスクリーンでは成し得なかったこれまでにない没入感。」

340インチ、3面のスクリーンで横幅は22.5メートル。ダイナミックで躍動感あふれるワイド画面が目の前に広がります。さらに、今回のスクリーンのために作られたという、サウンドシステムも抜群の臨場感を演出します。
そして、高橋さんの出番です。スクリーンの特徴をアピールします。

■松竹マルチプレックスシアターズ 高橋将晃さん
「これまでの映画は1つのスクリーンに視線が固定されていましたが、3面ライブスクリーンではシーンに応じた映像表現の切り替えによって鑑賞から没入体験へと引き込みます。」

スクリーンに映像を映し出しながらの説明。より、説得力を持ったアピールができ、自信を深めたようです。

■松竹マルチプレックスシアターズ 高橋将晃さん
「ようやくこの中四国の方で、広島で初めて導入できたので、ぜひここでこの3面ライブスクリーンというのをご体感いただいて、広島県、他の映画館さんと一緒に盛り上がっていければいいなっていう風に思っております。」

【2025年3月21日 放送】

最終更新日:2025年3月21日 19:13
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