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【特集】新潟初!18歳の高校生がプロ選手に 総合格闘技「修斗」でトップを目指す若き格闘家の素顔《新潟》

2025年3月22日 20:00
【特集】新潟初!18歳の高校生がプロ選手に 総合格闘技「修斗」でトップを目指す若き格闘家の素顔《新潟》

打撃や寝技などを組み合わせた総合格闘技の「修斗(しゅうと)」で、高校生としては県内で初めてプロ選手が誕生しました。

さまざまな悔しさをバネに積み重ねてきた努力。若き格闘家の素顔とは……そして、見据える目標に迫ります。

◆現役高校生がプロの格闘家に 総合格闘技「修斗」とは

鋭い打撃に、寝技も……あらゆる攻撃手段が認められる総合格闘技「修斗」です。新潟市内のジムに通う斎藤大樹さん(18)。現役高校生としては県内で初めてプロになりました。 

<斎藤大樹さん>
「全部できて強いやつが最強だと思ってたんで、もし格闘技やるんだったら最強になりたいなと思って」

リングの上で打撃、投げ技、関節技などを組み合わせて戦う「修斗」。初代タイガーマスクとして知られる佐山聡が競技化した日本生まれの総合格闘技ですが、今やアメリカや韓国など世界各国にも普及し、競技人口はプロ・アマ合わせて国内に約8000人います。

大樹さんは新発田市内の高校から、電車で江南区にあるジムに通います。

<斎藤大樹さん>
「直前くらいまではもうだるいなーっていうか、この本当ジムに行く道でスパって切り替える感じですね。練習やるか今日もっていう……こうやると格闘家やってんなって感じ、バンテージまいていると」

ひとたびジムに入るとその表情は高校生から、格闘家に。下は5歳、上は71歳までが通うジム。週6日、ここでトレーニングを重ねています。

◆「負けて腐らず芯が強い」 格闘技に魅了された村上市の少年

村上市の旧山北町出身。外遊びが好きな少年でした。格闘技と出会ったのは小学生の時。テレビで見た迫力ある戦いに魅了されました。

<斎藤大樹さん>
「刺激的だなっていう、観てるのもそうですし、自分がもしやるとしても刺激的な競技だろうなってそこに惹かれましたね。普通のスポーツとは違う感覚を感じました」

高校生になると現在のジムに入門。学業と両立しながら本格的に格闘家への道を歩み始めました。デビュー戦は高校1年生の夏。

<試合の実況>
「大会最年少……修斗歴が2か月」
「本当に16歳と17歳ですか。……打ち負けていない!」

格闘技を始めてわずか2か月、初めてリングに上がりました。

しかし……。

<斎藤大樹さん>
「自信はありましたね、でも実際にやってみると有名でもない選手にボコボコにされたりとかしたんで、そこは甘くないなって入った時に感じた」

人生で初めて味わったという敗北感。この時の悔しさが厳しいトレーニングに励む糧になっています。

<大樹さんのジム仲間>
「落ち着いているタイプなので心の中にはアツいものを持ちつつも、冷静に戦える選手だなと」

「負けて腐らず芯が強い。人の心を動かす、人の心に打つ選手なのでどんどん活躍してもらいたいと思います」

毎年およそ1000人が挑むプロへの道。地区大会を勝ち上がり、全日本選手権で優勝または準優勝するとプロへの昇格が決まります。

大樹さんは2024年10月、初めて全日本の舞台へ。勝てば、プロ昇格が決まる準決勝。見事、判定勝ちでプロ昇格を決めました。

<斎藤大樹さん>
「高校生のうちにプロになりたいというのはずっと思っていたので、その目標が達成できたのはうれしかったですけど、決勝であっけなく負けてるんで。そこで勝ってからの景色が見たかった」

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◆強みは“素直さ” 朝倉選手を目標に格闘技に没頭する日々
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