広島県東部の瀬戸内海で「クラゲ」が大量発生 「クラゲカッター」導入で効果は?
県東部の海で今、「クラゲ」が大量発生し、漁業に深刻な影響を与えています。そんなクラゲを駆除するため、ある装置が導入され活躍しています。
午前7時、福山市内海町の沖合で始まった底引き網漁。
エビや魚と一緒に網にかかっているのが大量の「ミズクラゲ」です。
■横島漁協 松本圭太さん
「クラゲが多い時は、こういうのも一切のらない。ほんとクラゲだけ」
「ミズクラゲ」は、夏の時期瀬戸内海でもっとも多く確認されるクラゲで、5年ほど前から県東部で急増。海水温の上昇が原因とみられます。
クラゲは今、漁師にとって一番の厄介者となっています。クラゲが網に大量にかかると、一緒にかかった魚が窒息死したり、網が傷んだりするためです。
■横島漁協 松本圭太さん
「クラゲが多くて漁ができない時は港に帰る。そうしたら(売り上げが)O円になる。燃料を使っているのでマイナスになる」
そこで、福山市が4月から市内の漁協のため導入したのが「クラゲカッター」です。厚さ1ミリの刃がついており、この装置に通すとクラゲが切断され簡単に駆除できます。クラゲの専門家によると、大分県では「クラゲカッター」を導入し、数を減らすことが出来たといいます。
■横島漁協 松本圭太さん
「あまりにもクラゲが大きいとたまに切れない時もあるが、時間を置いておくと自然に切れていく。切れ味はすごい」
市は8月末まで「クラゲカッター」による効果を検証し、今後のクラゲ駆除に生かていくということです。
(2024年8月2日放送)