どうなる新病院 県外会で一部会派が採決を「退席」
JR広島駅北口に建設される新病院を運営する独立行政法人の収支計画について、県議会で懸念の声が相次ぎました。一部の会派は「現時点での判断は困難」として採決を退席しました。
■民主県政会 中原好治議員
「断らない救急、子ども病院。いろいろな課題があって、本当にこれ大丈夫なのかっていうのを感じている」
県議会の「生活福祉保健委員会」では、新病院の経営を担う「独立行政法人」の計画案などについて話し合われました。県は広島駅北口の二葉の里に2030年度に新病院を整備する計画を進めています。しかし、既存の県立病院の2024年度の資金残高が18億円の赤字となる見通しを受け、新病院についても収支計画などの懸念や指摘が相次ぎました。
そして、委員会として、議案の賛否を決める採決では、民主県政会に所属するふたりの議員が退席…。
■採決「賛成の委員は起立を願います。起立多数であります」
採決はそのほかの議員の賛成多数で、議案に「賛成すべき」だと決定しました。
■民主県政会 福知基弘議員
「新病院の全体像、5年後の医療の在り方含めて、きちんとしたものが現時点で出てきていない。賛成反対が明確に言えない」
■民主県政会 中原好治議員
「現時点での判断が非常に困難だということ。もうちょっと説明を細かくしてもらいたい。今までの説明では納得できない」
議案は最終的に3月17日の本会議で採決されます。県は、「指摘を真摯に受け止めひとりでも多くの議員に納得してもらえるよう説明を尽くしていく」としています。
《2025年3月4日放送》