自動車メーカーのマツダが、発電用にロータリーエンジンを搭載したコンセプトカーを公開しました。電動化時代でも、楽しい車を作り続ける決意の「象徴」としています。

１０月２６日に開幕した「ジャパンモビリティショー」。「東京モーターショー」から名称を変更し、コロナ禍による中止を挟んで、４年ぶりに開かれます。今回は、過去最多の４７５社が参加。自動車以外の業界や新興企業なども出展し、様々な「移動手段」の祭典に生まれ変わりました。特に目立つのは、各社が開発にしのぎを削る「電気自動車」の最新モデルや、未来の形です。

そんな中、マツダが発表したのが「マツダアイコニックＳＰ」です。次世代の方向性を示す、軽量スポーツカーのコンセプトモデルです。

■マツダ 毛籠勝弘社長
「新しい時代に適合した、新しいジャンルのスポーツカー想像すると、ちょっと楽しくなってきませんか。」

最大の特徴は、マツダが世界で初めて量産化に成功した「ロータリーエンジン」を、発電機として搭載したことです。

■広島テレビ 大谷泰則記者
「コンセプトカーのそばに置かれたのは、再生可能エネルギーをイメージした展示です。こうした燃料を使って発電することで、温室効果ガスの排出実質ゼロを目指すということです。」

■マツダ 毛籠勝弘社長
「これは、将来のマツダが、ずっとこういったモデルをつくりたいという決意を表明するモデルなので、まだまだ技術開発の課題はあると。それを克服するためにも、エンジニアが奮起できるように出しました。」

マツダの展示テーマは『「クルマが好き」がつくる未来』です。初代のロードスターを始め…

１０月予約の受け付けを始めた最新モデル。

さらに、子どもが運転を疑似体験できる３分の２の大きさのものまで。「スポーツカーづくし」の異色の展示となりました。

「美しいデザイン」と「乗って楽しい」の両立。コンセプトカーの実用化は未定ですが、電動化時代でも変わらぬマツダが目指す車の形です。

■マツダ 毛籠勝弘社長
「私はこの車が欲しくてたまりません。いろいろな技術課題を乗り越えて我々を未来に連れていってくれると確信しています。」

車の新たな時代の姿を示す「ジャパンモビリティショー」の一般公開は１０月２８日からとなり、１１月５日までです。

【テレビ派　２０２３年１０月２５日放送】