観光戦略の一環として関心が高まっている映画ロケ誘致について知ってもらおうと、12月6日に徳島県内のロケ地の魅力について語るトークイベントが徳島市で開かれました。

徳島県などが開いたこのイベントには、映像や自治体の関係者など約70人が集まりました。

はじめに、映画のロケ地になることで宿泊業などに経済波及効果が得られることや、県でも2002年からロケ誘致を行っていることなどが説明されました。

続いてトークセッションが行われ、徳島県吉野川市などで撮影が行われた映画「道草キッチン」の監督・白羽弥仁さんと小松島市出身の映画監督・栂岡圭太郎さんが登壇し、映画撮影で心がけていることを話しました。

（小松島市出身の映画監督 栂岡圭太郎さん）
「きれいな海っていうのは、徳島きれいな海ですけど、（県外）にもありますし、きれいな海を撮っただけでは徳島の魅力につながらない。僕がトライしていることは、徳島の景色の中で起こるストーリーに感動してもらって、景色も美しく感じるようにしなければならない」

また白羽監督は、自身が撮影した映画のロケ地が震災で9割方倒壊した経験に触れ、映像は時に昔の姿を残すアーカイブの役割があると話しました。

訪れた人たちは、プロの映画監督による熱いトークに熱心に耳を傾けていました。