臨床検査技師として勤めていた病院で、検査と偽り女性の胸を撮影したとして、性的姿態等撮影などの罪に問われている男の裁判が、10月15日に徳島地裁で開かれました。

起訴状などによりますと、元臨床検査技師の38歳の男は、徳島市の病院に勤務していた2024年2月、女性患者の下着をたくし上げ、胸をスマートフォンで撮影したほか、2023年10月には、エコー検査に来た未成年の女性にわいせつな姿勢を取らせ撮影するなどしたとして、性的姿態等撮影や児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われています。

男は、あわせて5件の事件で起訴されています。

この日の論告求刑公判で、検察側は、「臨床検査技師の立場を利用し、検査のためだと誤信した被害者らをだまして犯行に及んでおり、巧妙かつ悪質」などとして、懲役4年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は、「被告は深く反省し、再発防止のため、定期的に通院している。一部の被害者とも示談が成立している」などとして、情状酌量を求めました。

判決は、11月11日に言い渡されます。