渋谷区タワマンから高級腕時計窃盗も「受け子グループ」ナンバー2の男に懲役9年判決
警察などになりすましキャッシュカードや通帳を盗み現金を引き出すなどしたとして、窃盗や詐欺などの罪に問われた「受け子グループ」のナンバー2の男に対し、熊本地裁は25日、懲役9年の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、住所不定の無職・児島剛被告(46)です。判決によりますと、児島被告は2021年12月からおととし3月までの間に、熊本市や神奈川県鎌倉市、東京都北区の高齢者あわせて5人に警察官などになりすまして電話をかけ、「口座が不正利用されている」などとうそを言って、うち4人からキャッシュカードや通帳をだまし取り、現金あわせて688万円余りを引き出したほか、おととし12月、仲間と共謀し、東京都渋谷区のタワーマンションに侵入し、腕時計8点約1億2100万円相当を盗んだとして、窃盗や詐欺などの罪の問われました。
25日の判決で熊本地裁の鈴木和彦裁判官は、「侵入盗では被害額が極めて高額で被害結果が甚大であり、実行役を集めるなど重要な役割を担った。特殊詐欺は悪質卑劣な犯行で受け子グループのナンバー2だった」と述べ、懲役9年の判決を言い渡しました。