【弾道ミサイル想定】上空通過の可能性 熊本市で初の避難訓練 落下物への対応も
熊本市は9日、弾道ミサイルが発射されたという想定で、初めてとなる避難訓練を行いました。
(Jアラート)「ミサイルが発射されたものとみられます」
熊本市中央区の中心部で行われた避難訓練。海外から弾道ミサイルが発射され、熊本市の上空を通過する可能性があるという想定で、約150人が参加しました。
■宮澤圭太アナウンサー
「Jアラートの音声が発信されました。住民の方々は、この地下通路を通って避難していきます」
緊急情報を知らせるJアラートを受けて、参加者が避難したのは辛島公園近くの地下通路。頭を押さえて、身を守る姿勢をとりました。
■熊本市 大西一史市長
「いざ何か起こった時に自分の命を守るということを常に意識して、訓練を通して心がけて頂けたらと思います」
また、ミサイルの破片などの落下物への対応についても訓練を行いました。破片などには有害な物質が含まれる可能性もあり、落下物に触れてしまった人の救助の方法や処理の手順などを確認しました。
■熊本県危機管理監 橋本誠也さん
「今日は訓練ということで誘導員を配置していますけど、実際に発射された場合はおそらくそういうことはないので、住民の皆さん1人1人落ち着いた行動を心がけて対処して頂ければと思います」
Jアラートは、防災無線やエリアメールなどで通知されます。
消防などによりますと、万が一ミサイルなどが発射された際には、
▽今回のような地下のスペースに避難する
▽地下スペースが近くにない場合はコンクリート造りなど頑丈な建物に入る
▽屋内では窓から離れることが大切だということです。