肥薩おれんじ鉄道の経営安定化へ新たな協議会 2004年の開業以来赤字経営続く
肥薩おれんじ鉄道の経営の安定化に向けて具体策を検討する熊本・鹿児島両県などによる新たな協議会が設置されました。
八代市で開かれた会合には、熊本・鹿児島両県や沿線自治体、JR九州や地元観光連盟など約30の団体が出席。
会議では、利便性向上のため通学時間帯の混雑解消や駅のバリアフリー化、バスやタクシーとの共存などについて意見をかわしました。
八代市と鹿児島県薩摩川内市を結ぶ肥薩おれんじ鉄道は、学生の通学など地域の足として役割を担う一方、2004年の開業以来赤字経営が続いています。
協議会は、国の交付金の活用に向けた地域公共交通計画の策定を目的としていて、交付金を活用すると10年間で約28億円の行政負担の軽減が見込まれるということです。
協議会では、2026年度からの交付金の活用を目指して、今年度中に交通計画を策定します。