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妊娠などの相談件数 熊本市が「こうのとりのゆりかご」の慈恵病院上回る

2023年11月1日 18:28
妊娠などの相談件数 熊本市が「こうのとりのゆりかご」の慈恵病院上回る

慈恵病院の「こうのとりのゆりかご」について、今年度9月までの運用を検証する熊本市の会議が開かれ、「違法性はない」と判断されました。また、熊本市が設けた窓口への相談件数が増えたことが報告されました。

親が育てられない子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」。その運用を検証する学識者による専門部会が開かれ、今年4月から9月末までの半年間の状況が報告されました。

検証の結果、公的機関との連携など運用体制に明らかな違法性は確認されませんでした。

また、この半年間に寄せられた妊娠などの相談件数が公表され、熊本市が1163件と、慈恵病院の窓口に寄せられた920件を上回りました。

熊本市では、今年4月から匿名でも相談を受け付ける「妊娠内密相談センター」を設けていて、1163件のうち281件がこのセンターに寄せられました。

相談が増えた要因について熊本市は、センターが周知されたことや、家庭訪問から支援に結びつける「産前・産後母子支援事業」で継続的に相談を受ける体制が整ってきた結果ではないかとしています。

■熊本市こども福祉部 長光安一美部長
「行政と民間のそれぞれが役割を果たしていく形が整ってきたという意味では、私たちが狙っている誰も取り残さないような相談体制はできているのかなと。今からですが、しっかりとやっていきたい」

また、専門部会では慈恵病院がより厳しい状況にある女性の支援に特化するなど、市の相談センターとのすみわけを進めていくべきという方針も話し合われたということです。

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