列車も破損し走行不能に JR踏切で乗用車と列車が衝突 踏切で車が止まった時の対処法は
9日夜、熊本市北区のJR豊肥線の踏切で、立ち往生していた乗用車と列車が衝突する事故がありました。
熊本市北区のJR豊肥線の踏切。クレーン車で釣り上げられていたのは、前方が大破した車。近くでは、折れた遮断機を取り外す作業員の姿も。
事故があったのは、熊本市北区龍田陳内のJR豊肥線・宮の前踏切です。警察などによりますと、9日午後9時45分頃、踏切内で立ち往生していた乗用車1台と熊本駅行きの上り列車が衝突しました。
車を運転していた56歳の男性は、列車が来る直前に逃げ出し無事でした。また、列車の乗客と乗員約60人にもけがはありませんでした。
■緒方大樹記者
「事故から2時間以上が経過しました。車のレッカー作業が続いています」
いったいなぜ、事故は起きたのでしょうか。
警察によりますと、踏切の先にいた車が動き出したのを確認して、男性が車を踏切内に進入させたところ、遮断機が下りてきて男性が慌てて車を降りたとみられます。
■吉田佳記者
「事故から約3時間が経過しました。作業員たちによる処置が続いています」
車体前方が壊れ走行できなくなった列車。一時、運休や遅れが出て、約600人に影響が出たということです。
事故から約4時間後。ようやく動き出した列車。警察が詳しい事故の原因を調べています。
もし、自分が乗った車が踏切内で止まってしまったらどう対処すべきか、JR九州に聞きました。
まずは車を前進させ、遮断機を押し上げて脱出してください。脱出した後、踏切内に障害物などが残っていない場合は、非常ボタンは押さなくてもいいということです。
車の故障やタイヤのパンクなどで動かなくなってしまった場合、発煙筒で合図を送ったり、非常ボタンを押したりして列車を止めるようにしてください。すぐに車から出て、列車が近づいてくる前に踏切の外へ避難してください。
こうした事態を防ぐため基本的なルールのおさらいです。
踏切に入る前には、必ず一旦停止と左右の確認をしてください。踏切の先にスペースがない場合、手前で待つようにしましょう。警報機が鳴り出したら、絶対に踏切内に入らないでください。