「避難所の環境整備への支援必要」石川県派遣の医師たちが状況報告 熊本赤十字病院
熊本赤十字病院に帰ってきた職員たち。1月9日から被災地での医療支援に入っていた第1班の12人です。
主に七尾市の避難所で医療支援が必要な人がいないか巡回診療をしたり、感染症の対策のためのサポートを行ったりしました。今は感染症も問題となっていることから、新型コロナやインフルエンザなど感染拡大を防ぐため、感染者との隔離などを適切に行うゾーニングの指導や避難所設営のサポートも行ったということです。また、被災地にはアルコール消毒などの衛生管理用品が不足していたということです。
■派遣された熊本赤十字病院 城下卓也医師
「発災から2週間が経つところですが、まだ七尾の避難所であってもパーテーションはなく、ベッドもなく床にみなさん寝るような状況がある」
8年前の熊本地震を経験した城下医師。石川の支援に入り危惧したのは、災害関連死の増加です。
■派遣された熊本赤十字病院 城下卓也医師
「熊本地震でエコノミークラス症候群が多く報告されていたと思いますが、現在も石川の避難所や車中泊を続けている方もいるので、弾性ストッキングを配ることで予防していく活動を行う必要がある」
支援に入った避難所の多くは断水が続いていて、トイレや風呂などが設置されていなかったということです。城下医師は、災害関連死を防ぐため「避難所の環境整備」への支援が不可欠だと訴えました。
熊本赤十字病院は、災害時などに給水や衛生整備の支援をする2人の職員を15日から17日まで石川県に派遣。、また13日からから医療支援チームの第2陣も出発しているということです。