国立大学の授業料は、大学の判断で標準額から最大2割増額できる仕組みで、10日に東京大学が来年度から学費を2割値上げし、約64万円にする方針を示しました。

東大の値上げを受けて、小川学長は、熊大の授業料は当面、値上げしない方針を示しました。

■熊本大学 小川久雄学長
「来年度は上げませんし、その次も上げるということはまだありません。ただそれは、来年度を見てみないとわからないというのが現状です」

小川学長は、｢国立大学の授業料が約20年間据え置かれ、国からの運営交付金も縮小する中、国立大はどこも厳しい｣と現状を説明しました。その上で｢熊大は経費の見直しや、収入を上げるために科学研究費の獲得や施設のネーミングライツなどで外部資金の確保に取り組んでいる。更に半導体企業の進出で熊大は全国から注目され、共同研究なども恵まれているが、それでも経営は厳しい｣と述べています。