"3回目"の立候補も…熊本県知事選 落選の幸山氏「草の根」貫いた選挙戦
■幸山政史氏
「県民の手に県政を取り戻すというこの戦い自体は決して間違いではなかった。2回3回やっても届かなければだめじゃないかというような諦めにつなげてしまってはならないと思います。なんらかの形でこの火というものは誰かが必ずや引き継いでくれるものと信じてやみません」
幸山氏の選挙戦を振り返ります。
■選挙期間中の幸山政史氏
「みなさん熊本のことが好きでしょう。熊本で生まれ育ってしかも私はこの熊本で30年も政治経験を積ませてもらったこれから恩返しをしなければいけない」
前々回・前回に続き3回目となる県知事選に臨んだ幸山氏。
「オール県民党」を掲げ与野党問わず支援を求める一方、立憲民主党や共産党、国民民主党、それに社民党の各県組織から自主的な支援を受けました。選挙戦では県議や熊本市長時代からの人脈を頼りに県内各地をくまなく回り、有権者に直接政策を訴え支持を広げる“草の根的な運動”を展開。自民党の政治とカネの問題が連日、報道で取り沙汰される中「熊本から政治を変えよう」と無党派層への支持の拡大を図りました。
選挙戦中盤には元県知事の潮谷義子さんが応援演説を行い、3期12年務めた熊本市長時代の実績を高く評価し、有権者に直接支持を呼びかけました。
■元熊本県知事・潮谷義子さん
「私は幸山さんをしっかりと支持していきたい。この方を県政に私たちが選ぶことは大きな収益につながる」
■畑中香保里アナ
「過去2回に比べると善戦しましたよね?」
■東島大デスク
「過去2回とも大敗と言っていいことだったんですけど、敗因ということになると大きく構図は変わっていないんです。幸山氏は熊本市長時代、県議時代から徹底して草の根選挙をして固めていくというスタイルの方で、それが大きい力を発揮したこともあります。だけど県全体みたいなスケールの選挙になると前回・前々回は厳しい結果になっていった。ところが今回は全員新人同士の争いということになると、これまでの選挙経験、政治経験が力を表してくる。その結果善戦につながってきたと思います」