【進路の判断材料】中3共通テスト前日に試験問題を配り回答 教諭が過去問題と間違える
熊本県内の中学3年生を対象に実施された県中学校共通テスト。進路の判断材料として重要な試験ですが、熊本市内の中学校で試験の前日に誤って生徒に問題用紙を配り回答させていたことが分かりました。
県中学校共通テストは中学3年生が進路の判断材料にする試験で、10月24日と25日に実施されました。
熊本市教育委員会によりますと、試験前日の23日、熊本市立中学校の1クラスで教諭が数学の「過去問題」と間違えて今年度の問題を配付。自己採点のための解答を配る際に間違いに気づいて回収しました。
このクラスの生徒は26日、学校が作成した代わりのテストを受けたということです。
学校では今年度の問題と過去問題を同じファイルに入れていて、教諭同士の情報共有不足が配布ミスの原因だと説明しています。
27日の定例記者会見で謝罪した熊本市の大西市長。
■熊本市 大西一史市長
「進路の判断材料になる重要なものでありまして、適切にテストを受けることができなかった生徒の皆様に保護者の皆様に深くお詫びを申し上げます」
大西市長は、今後生徒の進路に影響が出ないよう進路指導をしていくとともに、再発防止に努めると話しました。