銅像4体盗まれる被害 防犯カメラに2人組 高岡市金屋町
高岡鋳物の発祥の地、高岡市金屋町で先週末、屋外に展示されていた銅像が相次いで盗まれていたことが分かりました。少なくとも4体の銅像が盗まれていて、防犯カメラには犯行の様子が残されていました。
おととい、午前1時40分ごろ。高岡市金屋町の店舗に設置された防犯カメラの映像です。
黒っぽい車から降りてきた2人組が、周囲の様子をうかがいながら銅像を持ち上げました。帽子を深くかぶり、マスクのようなもので顔を覆っていて、顔ははっきりと分かりません。銅像を車に積み込み、犯行開始からおよそ2分で、走り去って行きました。
盗まれたのは店先に設置されていた、高さおよそ1メートルの少年がラジオ体操をしている銅像、「体操坊やのこうはちろうくん」。
被害にあったのは、高岡市金屋町の「大寺幸八郎商店」です。
大寺幸八郎商店 大寺康太さん
「銅像はこのあたりにありました。大体これくらいの高さ。何気なく見たら何かいつもと景色が違うと思って、とられたなっていうのは分かりました」
この銅像は、50年以上前から店のシンボルとして飾られてきました。
「お客様が体操しているポーズを真似して写真撮るような、撮影スポットになっていた。金屋町の風景が変わっちゃうというか、とにかく返してほしいなっていう思いですね」
大寺さんは、被害に気づき、すぐに警察に被害届を提出しました。
銅器の町として知られる金屋町での被害。盗まれたのはこの銅像だけではありません。
同じ通りにある、工芸品販売店の店先の台にあった銅像もなくなっていました。
工芸品販売店 店員
「防犯のために、チェーンをつけてありまして。もうチェーンごとなかったです。切って持って行ったんだと思う。観光のお客さんも楽しんで見ていたので残念です」
金屋町の同じ通りではあわせて4体の銅像が盗まれていることが分かっていて、相次いで被害にあったとみられています。この銅像はチェーンが外されて持ち去られていたということです。
警察は窃盗の疑いで、捜査を進めています。
高岡市では、去年も銅像の盗難事件が発生しました。先週末の被害を受けて高岡銅器協同組合は組合員に対し、銅像などはできるだけ、倉庫や社内に保管するよう周知したということです。