「仕事帰りの人もバーベキューを楽しめそう」富山駅周辺の変化 KNBこども記者がリポート
北日本放送は、5月5日のこどもの日にあわせて、1975年から県内の小学生が放送記者となって地域のことを取材する取り組みを続けています。
2日目の5月1日は、富山駅周辺の変化を三宅記者がリポートします。
「富山市立芝園小学校6年の三宅真央です。北陸新幹線が開業してから富山駅周辺がどう変わったか調べたいと思います」
北陸新幹線が開業したのは、今から9年前の2015年3月。私が2歳のころです。
2024年3月には、北陸新幹線が石川県の金沢駅から福井県の敦賀駅までつながり、この日も多くの人が富山駅を行き来していました。
三宅真央記者
「こんにちは、よろしくお願いします」
「はい水田です、よろしくお願いします」
私が大好きな、マリエとやまやマルートなどを運営している富山ターミナルビルの水田整社長です。
富山駅周辺に詳しい水田さんに、駅の西側にできたばかりの施設を案内してもらいました。
富山ターミナルビル 水田整社長
「ここが、4月26日オープンの牛島パークWESTです」
あいの風とやま鉄道の高架橋に沿った細長い場所に作られていました。
三宅記者
「もともと、ここはどんな場所だったんですか?」
水田社長
「土を盛った上に線路があったんですね、そうすると結構場所を取っていたんですけど、今高架下になってその場所が、きゅっと縮められたので、その分でてきた場所が空いたので、そこに今回こういうふうにお店にしました」
あいの風とやま鉄道の高架化にともない、空いたスペースを有効に活用していました。
牛島パークWESTには、スポーツバイクの専門店のほか、フィットネスクラブやコインランドリーもありますが、驚いたのがバーベキューを楽しめるところもあることです。
食材や道具などの準備がいらず、週末のレジャーだけでなく、仕事帰りの人たちも利用しやすいなと思いました。
水田社長
「少し皆さんに、のんびりと過ごしていただけるような/日々の暮らしを、ちょっと楽しくするような施設を目指して作りました」
富山駅では4年前、大きな出来事がありました。
駅の北側と南側でそれぞれ走っていた路面電車がつながってとても便利になったのです。これは観光の面でもいい影響を及ぼしているそうです。
水田社長
「新幹線といわゆる在来線の駅の真下に、路面電車の駅ができて、そこを真っすぐ通過してくると、これは駅を降りた人がすぐ見えるということが、すごく効果を上げているなと思っていて、そうすると中心市街地のほうやお城のほうや岩瀬浜、今までなかった観光の人、外から来た人の流れが、確実に生まれていると思います」
そして、2年半前には、富山駅を南北に行き来できる新しい道路が完成し、そのあと、商業施設のマルートが開業しました。マルートは、年々お客さんが増えているといいます。
水田社長
「今まちの人たちと一緒に、この駅前がどれだけ楽しいか、あるいはどんな面白いことができるかということを、富山の人、観光客もそうですけど、皆さんにしってもらう活動を一生懸命やっています」
そして、牛島パークWEST沿いを南北に走る県道が2023年12月、広くなりました。
以前は、鉄道の下の地下をくぐり抜けるアンダーパスの片側1車線の道路で、薄暗くてなんとなく歩きにくい道でした。
水田社長
「線路の下のところはそれぞれ2車線とれるようになりました、それで渋滞が緩和されたのですね、非常に交通量多いし、土日は環水公園行かれる方も多いので、非常に良くなったと思います」
これで富山駅の西側の整備は終わりましたが、まだ、駅の東側の整備が一部残っています。
2023年始まった富山地方鉄道の高架化工事は、2028年度末に終わる予定です。
そのさらに2年後の2030年度末には、マリエとやまの横に新たに市道ができるほか、現在、アンダーパスになっている駅東側の市道も広くなって平面化する予定です。
こうして、長く続いている富山駅周辺の工事は終わることになります。
水田社長
「我々頑張って富山駅が本当に、初めて来る人にも何回も来る人にも、魅力的な場所にしていかなきゃいけないと思いますし、富山駅、あるいは中心市街地全体に行ってみようという人が増えたらいいなと思っています」
2030年度末と言えば私が高校を卒業するころです。7年ほど先の話ですが、富山駅周辺とまち全体がどう変わっていくのか楽しみです。
三宅記者
「今回の取材を通して、富山駅周辺がこの5年間だけでも大きな変化をしたことがよく分かりました。そして記者の仕事は、自分の足で行くのは大変だったけど、いろんな貴重な話が聞けて楽しかったです」