春の風物詩・ホタルイカ漁はじまる 今季の水揚げ「平年並み」予想
富山湾の春の風物詩、ホタルイカ漁がおととい解禁されました。滑川漁港では初日の水揚げは低調な滑り出しとなりましたが、県水産研究所は今年の富山湾での水揚げ量は平年並みとなる見通しだとしています。
海にゆらめく青白い光。富山湾の春の味覚、ホタルイカです。
漁解禁日となった、おとといの午前4時ごろ、滑川漁港から漁船6隻が沖合およそ1.5キロの定置網に向かいました。
長谷川記者「いよいよ始まったホタルイカ漁。しかし、肝心のホタルイカの姿はほとんどありません」
おとといの漁で網にかかっていたのは、大半がマイワシでホタルイカの水揚げ量はわずか18キロ。
豊漁だった去年の初日と比べ、大きく下回る結果となりました。
漁港での取り引き1キロあたり1万8900円と、去年の初日の3倍以上の高値がつきました。
第三定栄丸・水野豊さん「初日としては残念な結果で。今後の漁に期待したいです」
きのうの水揚げは252キロで平年並みだったということです。
県水産研究所は先月28日、今年の富山湾でのホタルイカの水揚げ量は、平年並みのおよそ1200トン程度になる見込みと発表しました。
これは、記録的な豊漁だった去年の4088トンのおよそ3分の1の量で、近年、富山湾ではホタルイカの年間漁獲量が大きく変動しています。
ホタルイカ漁は来月から5月上旬にかけてピークを迎えますが、気象庁は3月から5月の平均気温が平年並みか高くなると予想しています。
県水産研究所は、海水温が上昇すると漁期が短くなる可能性があるとしています。