卒業生の絵が映す時代の変化 高岡市美術館で企画展
高岡市の小学校に残る明治時代から現在までの卒業生の絵画を通して、地域や社会の移り変わりを紹介する企画展が、あすから高岡市美術館で始まります。
企画展の開催を前にきょう高岡市美術館で開会式が行われました。
展示されるのは1901年に開校した高岡市の博労小学校で、開校当時から保管されてきた卒業生の絵画です。
卒業生が残した作品は絵画や書、作文など3万7000点にのぼります。
そのうち絵画は1万5000点を数え、今回はその中からおよそ300点が展示されます。
手本の模写とみられる明治時代の作品からは児童の創意工夫の一端が垣間見えます。
また、大正、昭和、平成、令和と続く作品には、日常の風景や学校周辺の様子が描かれていて、高岡の街並みや暮らし、社会の変化を感じ取ることができます。
会場では絵画作品をもとに1997年にKNBが制作した番組も上映されます。
企画展「あの頃みんな子どもだった」は、あすから来月11日まで、高岡市美術館で開催されます。