【答申】国登録有形文化財へ 県内2か所4件
国の文化審議会は、きょう県内の2か所4件の建造物について、登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申しました。
このうち、砺波市三郎丸の若鶴酒造大正蔵は、1920年に建築された酒蔵です。
南北におよそ33メートル、東西におよそ24メートルある大規模な土蔵造りの建物で、現在は、研修や展示向けの施設として活用されています。
若鶴酒造では、このほか、1959年に建築された近代的な醸造施設や、北陸最古のウイスキー蒸留施設についても登録有形文化財への登録が答申されました。
一方、富山市金屋の吉村家住宅主屋は、明治時代に建築された住宅を大正時代の1914年ごろに移築したとされる農家住宅です。
正面の上部に格子に組んだ木材をあらわし白壁で仕上げられた「アズマダチ」と呼ばれる県東部では数少ない建築様式となっています。
また、ヒロマやチャノマは吹き抜けとなっていて、十字に交差した梁をみることができます。
県内の国の登録有形文化財はこれで79か所164件となります。