●9～11月の秋の期間は折り返しに…秋前半は高温の記録続出
●あす17日(木)も高温傾向続き 昼間は真夏日に迫る蒸し暑さの所も 一方で午後ほど雲増加でにわか雨も注意
●土曜日の前線通過での雨を境に気温急降下…一気に深まる秋への対応の準備を
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10月16日(水)は、10月のちょうど真ん中の日で、9、10、11月の秋の期間の真ん中…折り返しでもあります。しかし今年は、秋前半戦はまだ夏の猛暑を引きずる状況で、9月の月平均気温は県内各地で観測史上最高となり、10月も初日は山口市内などで10月の観測史上最高気温の記録に。その後、一時的にグッと冷える日もありましたが、きょう16日(水)は再び真夏日に迫るなど、なかなか秋が深まりません。

この高温傾向が、あす17日(木)も続きます。日本付近には高気圧が張り出すものの、中心は北に少し偏った形で、西日本には南からの暖かな空気が流れ込みやすい、とみられます。南の空気が少々強いぶん、最高気温は所々30度に迫る季節外れの汗ばむ蒸し暑さとなる見込みです。長袖の服は、袖をまくるなどして、昼間の暑さを上手にしのいで頂きたいと思います。

ただし、その高温傾向に今後は変化の兆しも見えています。金曜日から週末の土曜日にかけて、低気圧や前線が日本付近を通過。そして前線が通り過ぎるとともに、北からの冷たい空気を持った高気圧が張り出しを強めて、週末の間で一気にヒンヤリ空気に入れ替わる見通しです。この先の急な気温変化にしっかり対応できるような服装の準備など、進めておいて頂きたいと思います。

あす17日(木)は朝は晴れ間多めですが、日中は徐々に雲が増えて、夕方から夜は、瀬戸内沿岸部から所々にわか雨の可能性もあります。外出には、折りたたみ傘を用意しておくとよいでしょう。最高気温は29度くらいの所もあり、季節外れの蒸し暑さが続きそうです。なお、あす17日(木)は満月、そして一年で最も月と地球が近く、月が大きめに見える「スーパームーン」ですが、月は雲隠れとなってしまう可能性が高い、とみています。

18日(金)も雲が厚みを増し、少しにわか雨の所も。土曜日は前線通過で一時本降りの雨となり、やや強い突風を伴う可能性もあります。そして、この雨を境に、冷たい北風も吹いて気温は急降下…一気に深まる秋を感じる、ヒンヤリ空気に包まれてきます。急な気温変化で体調を崩さないよう、十分ご注意下さい。

（KRY山口放送 気象予報士 山本昇治）