使用済み核燃料中間貯蔵施設関連の交付金含む新年度予算案可決・上関町
上関町議会3月定例会は15日、最終日を迎え、およそ35億円の新年度当初予算案が可決されました。
中間貯蔵施設に揺れる上関町、どのようにまちづくりをすすめのか?
推進・反対それぞれが主張を展開しました。
(反対・秋山鈴明議員)
「まちづくりは、施設が安全性か安全じゃないかだけでは考えられないと思います。町がどのように変わるのかとか、住民が町に誇りを持てるのかとか」
このやりとりは、上関町の新年度当初予算案をめぐるもの…。
予算案には中間貯蔵施設関連の交付金1億3000万円が盛り込まれています。
(賛成・柏田真一議員)
「反対するのであれば、その財源はどこから持ってくるのか。町税をこれ以上増やすのか、基金を取り崩しながらというのか」
上関町は新年度、中間貯蔵施設関連の交付金を特別養護老人ホームの人件費や町民による使用済み核燃料貯蔵施設の視察費用にあてる方針です。
この予算案に、賛成、反対の立場の議員が3人ずつ、考えを述べました。
採決の結果は…
(議長)
「賛成の方は起立願います」
新年度予算案は賛成多数で可決されました。(賛成6人、反対3人)
貯蔵施設の町民視察は今年度、想定した半数以下の参加で、回数も2回しか実施されませんでした。
上関町では新年度分の視察の応募や実施の時期は、今後、検討していくとしています。