働き手不足の農業現場と就労先を求める福祉施設 それぞれを繋ぐマッチングサイトが3月に開設
農業と福祉事業が連携し労働力などの課題解決を目指します。
農業者と福祉事業所を結ぶマッチングサイトが3月に開設されることになり、それに伴う説明会が山口市で開かれました。
農業と福祉のマッチングサイトの名前は「あぐぷく」です。
農業者は作物の袋詰めや農具の洗浄といった取り組んでもらいたい農作業の内容を、福祉施設は利用者が取り組むことができる作業の内容を、それぞれのニーズをマッチングさせ就労に繋げます。
この取り組みはやまぐち農業労働力確保推進協議会と県社会就労事業振興センターによって行われているもので、説明会では開設の経緯が説明されました。
山口県の農業の現状として農業従事者の数は10年で40%近く減少。また、平均年齢は72.3歳で全国1位となっていて、従事者の減少や高齢化に伴い労働力の確保が大きな課題となっているということです。
一方、福祉側は施設に通う障がい者の工賃向上や働きやすい環境整備に取り組んでいて、マッチングサイトを通して農業と福祉それぞれの課題解決を目指します。
(山口県農業協同組合 折込 正一郎理事長)「作業を手伝っていただくことによって(農業従事者が)農業に専念できることを期待している。」
(山口県社会就労事業振興センター 益原 忠郁理事長)「(障がい者が)できる仕事が増え工賃が増えていく可能性があればありがたい。」
マッチングサイトの運営は3月4日から始まります。