上関町の中間貯蔵施設建設計画について早くから懸念を示していた岩国市の福田市長は12日の市議会では中国電力が、関西電力との共同開発を前提としていることに触れ「説明が不十分」と指摘しました。

これまで上関町の調査受け入れのプロセスについて「率直に賛成とは言えない」などと述べていた岩国市の福田市長。

12日の市議会では「国の原子力政策に真っ向から反対しているわけではない」としたうえで次のように述べました。

福田市長 「今回なぜ中国電力と関西電力が一緒になって主に関西電力の持つ原子力発電所で発電される使用済み燃料のいわゆる乾式での中間貯蔵施設を上関に作るのか、そういったところの十分な説明がないと思う」

福田市長は取材に対し、原発の稼働数や使用済み核燃料プールの貯蔵量を考えると「自ずと関西電力からの搬入量が多くなると考えられる」とし、「しかるべき時期に国や事業者からのさらなる説明を求めたい」と話しています。