防府市元職員と土木工事会社元社長による贈収賄事件 初公判で被告2人が起訴内容認める
公共工事の情報を業者に提供した見返りにプロ野球観戦チケットなどの受け渡しがあったとして収賄と贈賄の罪に問われている防府市の元職員と土木工事会社の元社長の初公判が7日、山口地裁で開かれました。
被告2人は、共に「間違いありません」と起訴内容を認めました。
起訴されているのは防府市上下水道局の元職員・村田英樹被告と防府市の土木工事会社の元社長・石丸宏明被告です。
起訴内容などによりますと村田被告は、上下水道局の発注工事に関する資材の単価情報を石丸被告に提供、その見返りとして石丸被告は村田被告に対しおととし9月からことし5月までの間、11回にわたりプロ野球の観戦チケットなど合わせて10万円相当を渡したとされています。
山口地裁で開かれた初公判で村田被告と石丸被告は共に「間違いありません」と起訴内容を認めた上で「多くの方に迷惑をかけ申し訳ありません」などと述べました。
検察側は「職務の公正や社会の信頼度が害された程度が大きい」などとして村田被告に懲役1年2ヶ月と10万円の追徴金、また、石丸被告に懲役10ヶ月を求刑しました。
一方、弁護側は「社会的制裁は受けている」などとして執行猶予付の判決を求めました。
判決は12月21日に言い渡される予定です。