「通常なら車検に通らない車両でも通してくれる」不正車検で自動車検査員ら立件
「準公務員」である自動車検査員らがバイクの不正車検を繰り返していたとして立件されました。
警察は15日までに関係者らを逮捕又は書類送検し一連の捜査を終結させたと発表しました。
道路運送車両法違反などの疑いで逮捕されているのは、下関市武久町に住む指定自動車整備事業者自動車検査員の男(46)と下関市一の宮本町に住む不正仲介者の男(58)です。
下関警察署によりますと、自動車検査員の男は去年6月、仕事上の知り合いであった不正仲介者の男と共謀。不正仲介者の男から、自身が代表を務める下関市内の民間車検場に持ち込まれたバイク2台の車検において、一部の検査を行わない不正車検を行い、バイク2台の車検を不正に更新したなどしたとして、ことし7月に逮捕されました。
警察はその後の調べで、自動車検査員の男がことし1月~2月にかけて、他のバイク3台の車検でも不正を繰り返していたことを確認。
今月15日、これらの不正車検に関わった2人の不正仲介者などを同容疑などで書類送検し、一連の捜査を終結させました。
警察の調べに対し自動車検査員の男は容疑を認めています。また、不正仲介者3人のうち2人は容疑を認めていて、動機についてはいずれも、「車検に要する時間やコストを削減できるうえ、通常なら車検に通らない車両でも車検に通してくれる」と供述していたということです。