萩市の料亭高大(たかだい)の建造物など新たに13件が国の登録有形文化財へ
国の文化審議会はこのほど、萩市唐樋町の料亭高大(たかだい)の建造物3件などを新たに国の登録有形文化財に登録するよう答申しました。
国の登録有形文化財に登録するよう答申されたのは、萩市唐樋町の「料亭高大」の「玄関および廊下」、「大広間」、「土蔵」の建造物3件です。
「料亭高大」は旧萩往還沿いに位置する料亭旅館で、「玄関及び廊下」は大正後期建築。
玄関には彫刻付蟇股(かえるまた)を掲げ料亭の風格を演出しています。
また「大広間」は60畳と40畳の2部屋からなり、床の間には太いサクラの丸太を用いるなど「大空間に合わせた意匠」を施しています。
「料亭高大」は高島北海や松林桂月など萩出身の高名な画家の絵画も多数飾られていて、萩の賑わいをいまに伝え、その歴史的景観に欠かせない建造物となっています。
(高大 小枝寿明専務)「大変光栄ありがとうございます。萩は歴史観光のまちなので、大切にしたいと同時に、ターゲットは国、世界なので。それを世間の人に知ってもらう、これからも努力していきたい。」
今回、県内からは山口市の船越家住宅主屋と、周防大島町の長尾八幡宮関連の建造物9件の合わせて13件の登録が答申されました。