「輪島の未来に希望を」 柱は生活再建・なりわい再興・町の再生 輪島市が新年度予算案発表
石川県輪島市は28日、地震と豪雨からの復旧復興に向けた費用を盛り込んだ新年度当初予算案を発表しました。住まいやなりわいの再建に重点を置いた予算編成となっています。
28日に発表された輪島市の当初予算案。一般会計は1480億5400万円と過去最大規模となっています。
輪島市・坂口 茂 市長:
「市民の皆様が輪島の未来に希望を持ちながら、大きな一歩を踏み出すことができるような予算として編成させていただきました」
3本の柱が掲げられ、このうち「被災者の生活再建」では、住まいの再建について1世帯あたり最大300万円まで支給します。
また、「なりわいの再興」では新規出店支援として、初期投資に対する補助を、2029年度まで上限1000万円に拡充。被災した宿泊事業者については2000万円までサポートします。
「新たなまちへの再生」に向けては、輪島朝市の無電柱化や区画整理事業などを行う「輪島朝市周辺再生プロジェクト」を推進。また、一刻も早い復興を目指すための指針「復興まちづくり計画」に基づき、51事業を進めます。
輪島市・坂口 茂 市長:
「被災者の生活再建やインフラの復旧を基盤として、基幹産業である漆器業、観光業、農林漁業のなりわいの再生、復興は欠かすことのできないものと考えております。新たなチャレンジというものをなしにしては、創造的復興は成し得る、成し遂げることはできないというふうに考えております」